健康な身体を構築するには、食事法を実践することが大切です。近年、ダイエットや健康ブームが続く中、食事の大切さを見直されてきました。そして、今の自分の不調を改善するために、何を食べるべきかネット上を見れば見ることができます。
ただ、ここで多くの人は失敗してしまっています。実は、インターネット上で健康のための食事法を実践する際に、陥りやすいミスがあるのをご存知でしょうか?具体的には、特定の健康食品だけ調べて積極的に摂ることです。
例えば、「〇〇は健康にいいから食べる」「▽▽は疲れに効果があるからいい」と食事情報でよいといわれているものを食べるのです。このこと自体は悪くないのですが、食事でも、もう一つ持たなければならない思考があります。それは、「無駄なものを排除する」ことです。
この無駄なものを排除する思考法ができていない限り、どのような良いものを摂取したとしても、健康な身体を構築できません。では、具体的に無駄なものを排除するとは、何を行うことでしょうか?今回は、多くの人が行ってしまう食事法に加えて、正しい食事法について解説していきます。
不調は体内の毒素から発生し、食事習慣によって解決できる
健康な身体を構築するために、持つ思考法があります。それは、体の不調は体内毒素が過剰に発生したことで起こり、食事習慣を変えることで、解決できることです。
あらゆる身体の病気は体内の毒素によって、発症します。例えば、疲れた症状が出ているときは「活性酸素」が発生します。活性酸素は体内の酸素から生み出され、正常な細胞を破壊したり酸化させたりします。体の疲れを取る場合、活性酸素を減らすことが必要です。
しかし、原因を理解して食事方法を変えることによって、症状を抑えることができるのです。なぜなら、活性酸素を含め、多くの体内毒素は食事によって、発生しているからです。
例えば、炭水化物を摂取すると、血管内に活性酸素が大量に発生することがわかっています。炭水化物を摂取すると、血液中のヘモグロビンや血管壁と酸化反応を起こします。このように、酸化ヘモグロビンや血管壁は流れる血液と摩擦を起こしてしまい、結果的に大量の活性酸素を生み出してしまうことにつながるのです。
このほかに、活性酸素を大量に生み出す食品はあります。
・小麦グルテンを含んだ食品(腸内カンジタが大量増殖し、それらの除去の際に活性酸素が発生)
・化学添加物を含んだ食品(体内に化学添加物が入ると、その無毒化作業の際に活性酸素が発生)
・トランス脂肪酸を含んだ食品(体内に入ると、酸化油になってしまい、血管壁を傷つけ、活性酸素が発生)
これらの物質は、食品における成分表示を観察すればわかります。
そして、食事を改善するために「活性酸素を減らす食品」を摂取するようになります。具体的には、レモン、アセロラジュース、ポリフェノール、アーモンドなどです。これらの食事は、活性酸素を除去するための「抗酸化作用」を持ちます。そのため、疲れやだるさに困っている人は、こうした食品を積極的に摂取することで、体内で発生した活性酸素を減らすことができます。
すると、次のような食生活になります。
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朝ご飯:ごはん、野菜、漬物、味噌汁
昼ご飯:外食で「うどん定食」、もしくは、コンビニでパンや弁当を買う
市販で売られたサプリメント
夜ご飯:ハンバーづ定食
寝る前に別のサプリメントやプロテインを飲んで、栄養を補う
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そして、多くの人はこのように、今の食生活の中で、健康食品を取り入れようとします。例えば、サプリメントを摂取したり、プロテインを飲んで足りない栄養素を補おうとします。
ただ、少し考えてみればわかりますが、体内で活性酸素が発生してしまう原因は「炭水化物」「小麦グルテン」を含んだ製品です。これらの食品をやめれば、体内で発生する毒素が物理的に少なくなり、抗酸化物質を摂取する必要がなくなります。このように、体内での反応を観察すると、活性酸素を減らすためには、炭水化物・小麦グルテンを抜くことが大切となります。
つまり、以下のようになります。
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朝ご飯:ごはん(量を3分の1)、野菜、漬物、味噌汁
昼ご飯:バナナ、ゆで卵、コンビニで炭水化物が含まれていない弁当を買う
夜ご飯:ゆで卵、ハンバーグ定食(ご飯を残す)、豆腐、野菜
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このように、炭水化物と小麦グルテンを極力減らすことで、体内で発生する活性酸素を物理的に減らすことができます。この食事法であれば、必要なサプリメントを取らずに済みます。野菜はスーパーなどで買い、小分けしていけば、食費も大幅に減らすことができます。
健康な食事を行う際に、大切なことは「何を食べるか?」ではなく、「何を抜くか?」を考えることです。ネット上で体に良いと言われているものをいくら摂取したとしても、それと同時に悪いものばかり摂取すると、大量の毒素が発生します。逆に、やめるべき食べ物の摂取量を減らすだけで、体内毒素が大幅に減ります。
そのうえで、体に必要な食品を取ることで、美容・健康・ダイエットといった改善が見込めます。つまり、健康的な食品を摂るためには、必要なものを食べるだけでなく、抜くべき食べ物を明確にして、食生活を変えていくことが大切です。
小麦グルテンを抜くだけで、体は健康になる
世の中に出回っている健康情報は、「〇〇はダイエット効果がある」「▽▽は体に良い」と記されています。しかし、こうした食品を食べたとしても、炭水化物や小麦グルテンを食べ続けていると、効果が出てきません。
そして、現代の食生活を分析すると、最も抜くべき食品として小麦グルテン加工製品(うどん、そば、パン、ケーキなど)があります。小麦グルテンは腸内環境を悪くするだけでなく、他の臓器の負担、肥満、老化といった作用をもたらすことが挙げられます。つまり、多くの方は小麦グルテンを抜くだけで、身体に起こる不調を改善することができます。
実際に、私が健康指導を行っている方の中には、小麦グルテンを抜くことで、不調改善をされた方が多くいます。例えば、小麦グルテンを抜いた食事を続けて、3カ月後に6,7kgのダイエットに成功された方や、長年悩まされた脚の不調が改善された方がいます。どのような方も、特別なサプリメントを取ることなく、ただ小麦グルテンをやめただけで、健康な身体を自身で獲得できたのです。
世の中には、さまざまなダイエット法があります。例えば、糖質制限ダイエット、ケトン体ダイエット、グルテンフリーダイエットなどです。ただ、これらの食事は形は違えど、本質的には「炭水化物・小麦製品を抜くこと」に挙げられます。
グルテンフリー食事法は誰でも始められる
現実的には、小麦グルテンを抜くことは難しいといわれています。その理由として、小麦グルテン加工食品は安価でおいしいからです。小麦製品は保存期間が長く、輸送も効くため、海外からでも大量に取り寄せることができます。
ただ、実際には、小麦グルテンを抜くことは簡単です。なぜなら、世の中には、小麦製品よりも栄養素がつまっており、かつ安い食事は大量にあるからです。近年はインターネットによって、さまざまなグルテンフリー食品が増えました。これらの食品を摂取することで、これまで大量に発生していた活性酸素を減らすことが可能となります。
例えば、私が実際に栄養指導を行う際は、小麦グルテンの代替物を摂取することを勧めます。小麦グルテン食品の特徴そてい、「甘いこと」と「手軽に食べられること」が挙げられます。そこで、小麦グルテン以外に、甘くて食べやすいものを積極的に摂取するように心がけます。
具体的には、以下のようになります。
小麦の主食→できるだけ、米粉でできた食品(グルテンフリークッキー、パンなど)
小麦グルテンの甘い食べ物→エリスリトール、マルチトール(バナナ、リンゴ、エリスリトール入りのチョコ)
小麦グルテンの含んだ副食→たんぱく質、野菜、脂質
このように、小麦グルテンの食品を別の食品に変えていきます。それによって、小麦グルテンの量が少なくなり、体内で発生する毒素を抑えられます。つまり、抜くべき食品を明確にし、無駄な毒素や活性酸素を減らしていくのです。そのうえで、身体に必要な栄養素を蓄えることで、効率よく栄養素を体に蓄えることができます。
炭水化物を減らす際は、低いGI食品に注目する
さらに、炭水化物を減らす際は、GI値に目を向けると、糖質制限食を行えます。低GI値とは、血糖値が急激に上昇しない食品を指します。
炭水化物中心の食生活を行っている人は、最初に糖質を完全になくすのではなく、急激に血糖値が上がる食品をやめて、すべて低GI食品に変換します。甘いものの中で、低GI食品に該当するものは、「バナナ」「アーモンド」「ナッツ」「玄米(めぐみ米)」などが挙げられます。これらの食品を摂取し、過度に血糖値を上げないように心がけましょう。
ここまで述べたように、小麦グルテン・炭水化物を抜くことが大切となります。多くの健康情報に触れることも大切です。しかし、健康な身体を構築するためには、最初に抜くべき食品を明確にし、体内から発生する毒素を極力減らすようにします。
決して今の食生活を変えないまま、「〇〇が体にいいから今の食生活につけたそう」と考えないでください。普段の生活で炭水化物と小麦加工食品を減らすことで、確実に健康な身体を構築することができます。
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