年齢を重ねると、肥満・腰痛・肩こり・ひざ痛など、身体の悩みを抱えるようになります。こうした症状を改善するためには、食生活を見直す必要があります。
当サイトでの健康指導においては、患者の症状や悩みを聞いて、具体的に行うべき食事療法を提案します。その中で、どのような方にも共通していえることが「甘いもの(糖質)を控える」重要性です。
糖質とは「炭水化物を大量に含んだ食品」です。ごはん、パン、お菓子など、普段から何気なく主食として食べているものを最大限に削るだけでも、身体の疲れや不調を改善することができます。
なぜなら、糖質を摂取することで起こる、様々な人体の影響を抑えることができるからです。実は、人は甘いものを取りすぎてしまうと、身体であらゆる毒素を放出し、健康に悪影響を与えます。糖質を控えることで、体内の毒素や無駄な脂肪分まで抑えることができます。
健康体そして、ダイエットを試みる人は、今回の内容を理解して、糖質を制限するようにしましょう。今回は、甘いものを摂取することで起こる人体の影響を解説していきます。
なぜ、甘いものを減らすと健康になれるのか
では、なぜ甘いものを減らせば、健康な身体に近づけることができるのでしょうか?それは、炭水化物を多量に含んだ食品を抑えることで「中性脂肪」の量を減らすことができるからです。
中性脂肪とは、血液中に含まれる脂肪酸とは異なり、肝臓などの臓器にたまる脂肪です。人は誰もが脂肪分を持っていて当然のように思います。しかし、血液中に含まれる脂肪と肝臓などの臓器にたまった脂肪では、体内に与える影響が異なることがわかっています。
そして、身体の疲労・痛み・肥満を解消するためには、「中性脂肪」を減らさなければいけません。それは、中性脂肪は時間がたつと、体内に大量の毒素を生産したり、他の臓器を傷つけてしまう結果となるからです。
糖質の摂取のしすぎで中性脂肪がたまる
まず、中性脂肪を大量に摂取することで起こる問題として、体内で腐敗ガスをためてしまうことが挙げられます。
最初に、糖質を大量に摂取すると、血液中の糖分量が増加してしてしまうため、生体内で糖分量を減らす反応が起こります。そこで、膵臓から分泌される「インスリン」が放出されます。インスリンの役目は糖質を細胞内に運ぶことです。これによって、血液中の糖分量を減らすことができます。
しかし、必要量の細胞を取り込んだら、残りの糖質は肝臓に運ばれます。肝臓では、余った糖質を糖質の塊である「グリコーゲン」か中性脂肪に変換して蓄積させます。しかし、グリコーゲンとして蓄えられる量も決まっているために、余分な糖質は脂肪細胞としてため込まれます。これが「内臓脂肪」です。こうして、糖質中心に食べていくことで、内臓脂肪がどんどん蓄えられます。
そうして中性脂肪が体内に居座ると、腐敗ガスを発生し、全身に萬栄するようになります。
そして、中性脂肪によって発生した腐敗ガスの解毒作業は「肝臓」が行います。しかし、過剰な糖質摂取によって腐敗ガスの生産が積み重なると、肝臓に負担が増大し、やがて疲弊していきます。
肝臓には腐敗ガスの除去以外に、「体内に入った化学物質の解毒」「体内に必要なタンパク質の合成(代謝)」の役割を担っています。これらの役割も生体内を健康を保つために重要な作業です。しかし、糖質の摂取が積み重なり、中性脂肪が体内にたまると、肝臓の疲労が増大し、やがてこうした作業が行えなくなります、そのために、皮膚炎、頭痛、身体の痛みなど、様々な悪影響を与えます。
中性脂肪を分解すると炎症物質が発生する
さらに、中性脂肪が増えることによる障害は他にもあります。それは、原因不明の炎症作用が起こりえるのです。
中性脂肪が増加することで分泌量が増える物質として、「サイトカイン」「レプチン」があります。サイトカインとは、体内で細胞分裂、免疫系の働きの調整に関係する物質であり、レプチンは食欲の制御に関わる物質です。
これら二つの物質が体内で過剰に放出されると、体内で不明の炎症反応が起きます。その理由は、サイトカインが放出されるときは、白血球が関与するからです。
白血球は、血液中に含まれる成分で、体内の炎症部に向かい、毒素を排除する役割を持っています。その際に、サイトカインを放出し、白血球の成分を集め、炎症部に誘導します。当然ですが、過剰にサイトカインが放出されれば、白血球による毒素の排除作用は大きくなり、正常細胞も傷つけてしまいます。これによって、身体に炎症作用を及ぼします。
甘いものを摂取することで、ヒスタミン反応を起こす
余談ですが、甘い物の中にはヒスタミンを多く含むものがあります。ヒスタミンとは、体内における免疫系からの命令を伝達する物質の一つです。
人は、花粉などの異物が体内に入ると、免疫系によってその異物を排除しようとします。その免疫系はヒスタミンからの情報伝達によって働きます。もし、体内のヒスタミンの放出量が多すぎると、免疫系が強く働きすぎてしまい、身体に炎症などの悪影響が出てしまいます。これによって、くしゃみ、鼻水、皮膚炎、風邪などを引き起こします。
こうした、免疫系が強く働きすぎることで生じる症状をアレルギー症状といいます。全てではありませんが、ヒスタミンを多く含む食品の例としてチョコレートなどの甘い物が挙げられます。もし、アレルギー反応がひどい場合は、少し控えてヒスタミンを取り込む量を減らすようにしましょう。アレルギー反応を抑えるための一つとして、ヒスタミンを体内に取り込む量を減らすことは大切です。
以上のことをまとめると、甘いものを摂取すると「内臓脂肪が増えて、体脂肪が増える」「体内にガスを増やす」「炎症物質を多く放出し、身体に各部に影響を与える」「ヒスタミン反応を起こしやすくする」などの悪影響があります。糖質を摂取することで、疲労・身体の痛み・肥満といった様々な症状に悩まされます。こうした事態を抑えるために、「甘いものをカットするようにしましょう。」
甘いものはエリスリトールに変える
ただ、大部分の人はダイエットを含め、食事を変える本質的理由はインスリンホルモンを必要以上に出さないことです。インスリンは、通常、糖質をグリコーゲンと呼ばれるエネルギーを貯蔵するための物質に変換するのが目的です。しかし、副作用として、糖質を脂肪細胞に変換してしまう作用もあります。この作用を減らすことで、甘い物を摂取しつつダイエットを続けることができます。
そこで、大切となるのが「エリスリトール」です。エリスリトールとは、糖アルコールのことで、血糖値が上がりにくい性質を持っています。同じ仲間として、マルチトールがあり、具体例としては、バナナやリンゴなどが挙げられます。
日々の生活でごはんやパンなど糖質の高い食品の摂取量が高い場合、減らすようにしてください。その次に、エリスリトールを含んだ食品の摂取量を増やすようにしてください。これによって、血糖値の上昇を防ぐことができます。
まず、チョコレートやごはんなどの糖質を摂取すると、消化・分解されて単糖になります。これは、糖質という塊が分解されて、一つ一つ単分子になった状態を指します。これらが小腸から吸収されると、血液中に入り、血糖値が上昇します。これは、砂糖などのブドウ糖を摂取した際に起こる体の反応です。
では、エリスリトールの場合、どのように吸収されていくのでしょうか?ここで、エリスリトールの特徴として、糖同市の結びつきが強いことが挙げられます。つまり、通常であれば、消化・分解において単分子まで分けられる糖質が分かれないのです。すると、小腸内で吸収されないため、血糖値がそこまで上がらないのです。
吸収されなかった糖質は、大腸に運ばれて一部は吸収されます。ただ、大部分が便となって体外に出てしまいます。つまり、甘味がありながら、血糖値が上昇しないため、
歯の歯周病予防として知られるキシリトールも小腸で吸収されにくい物質です。キシリトール配合のガムのパッケージを見てみると、「食べすぎた場合は、便がゆるくなることがあります」と書かれています。この理由として、小腸から吸収されずに大腸にまでキシリトールが達して、便として体外に排出しようという反応が強くですぎるからです。
以上の内容より、エリスリトールを積極的に摂るようにし、甘いものを控えるようにしてください。これによって、身体の健康度を高めていくことができます。
コメントを残す