腰方形筋の重要性:スポーツの動き・腰痛・疲労の改善

年齢を重ねると、身体の様々な症状に悩まされます。特に、現代人は肩凝り・腰痛・膝痛・肥満・慢性疲労などの症状に悩まされている方が多いです。さらに、スポーツの世界では、年齢を重ねるごとに、パフォーマンスが低下していくことは誰もが体感することです。

こうした症状を改善するために必要な筋肉が「腰方形筋」です。腰方形筋は肋骨と骨盤の間にかけてついている筋肉であり、体を前や後ろに倒したり、ひねったりする際に働く筋肉です。この筋肉の柔軟性を高めることで、若いころの身体の動きのように、元気な身体を構築することができます。その結果として、腰痛・肩こり・慢性疲労といった症状の改善・スポーツ技術の向上を実現できます。

ただ、大部分の方は腰方形筋の重要性が理解しがたいかもしれません。現在のスポーツ情報の全体を見たわけではありませんが、大部分のトレーニング法は「股関節」「肩甲骨」の柔軟性を高めることに重きをおいています。

ただ、腰方形筋を調べてみると、しかし、当サイトで健康・運動指導を行う際は、これらの部位を無視し、ひたすら腰方形筋をゆるめる指圧・体操・食事法を行ってもらいます。すると、股関節・肩甲骨をゆるめることより効率的に身体の痛み・動きを改善できることがわかっています。今回は、その理由について解説していきます。

腰方形筋の重要性:全ての動作で必要な筋肉である

腰方形筋がスポーツ動作で重要であることは、スポーツにおける動きを具体的に分析すれば、説明がつきます。

全てとは言いませんが、スポーツ動作の大半は体幹部を「反る・屈む」「左・右に傾ける」「ひねる」ことで行われます。野球・テニスのスイング動作は体をひねることで行われ、ジョギング動作は背骨をそらしたり、屈ませたりすることで、脚を前後に動かします。つまり、スポーツにおける動作のすべては、体幹部の筋肉を活動させ、連動させることで腕や脚を動かしていることがわかります。

そして、腰方形筋は「反る・屈む」「左・右に傾ける」「ひねる」動作で活動する筋肉です。これらの三つの動作は腰方形筋を活用することで、無駄なく楽に行えます。実際にゴルフの世界では、スイング動作で腰方形筋を活用するように指導されるトレーナーも存在します。

さらに、腰方形筋は骨盤を前や後ろに傾ける際に働く腰椎1~3番目との神経と関係しています。つまり、全てのスポーツ動作で活用される筋肉です。腰方形筋が柔軟な方は、スポーツ動作を見ても、柔らかく身体に負担なく動作が行えているのがわかります。

腰方形筋詳細:解剖学の書籍より

・腰神経叢(関係する神経)→T12(胸椎12番目)L1,2,3(腰椎1,2,3番)

胸椎12番目は身体を捻る際に関係する背骨です。体幹部をひねる際に、大きく動くのは胸椎(T1~T12)です。その中で、胸椎12番目に存在する神経はひねる動作を効率よく行うために必要な神経です。当健康所で教える身体の使い方において、この神経群を意識させ、効率よくひねり動作を教える方法をお伝えします。

・腰方形筋の起始(始まり)→腸骨稜の後面背骨(腰骨付近)、停止(終わり)→L1~4,T12横突起(肋骨の最後、腰椎)

このように、腰方形筋は肋骨と背骨についた筋肉です。そのため、身体を左右に傾けたときに働く筋肉であることがわかります。このように、体幹部を捻ったり、傾けたりする際には腰方形筋が活用することができます。

わかりやすい例が野球やゴルフのスイングです。野球・ゴルフのスイング動作においては、体をひねる際に、腰方形筋を活用されます。この他に、走るとき・腕を出すときなど様々な動きに腰方形筋が活動することがわかっています。

脳機能・呼吸動作にも関わる腰方形筋

脳機能を安定させるためには、脳内に酸素を多く取り込む必要があります。脳内が酸素不足に陥ると、働きが鈍り、内臓器官・生体機能の調節に不具合が起こります。そのためには、みぞおち付近にある「横隔膜」を上下にきちんと上げ下げを行う必要があります。

この横隔膜の上下運動は腰方形筋が柔軟であると、効率よく行えます。腰方形筋は横隔膜を動かすための筋肉と連動していることがわかっています。つまり、「脳機能を安定させる」「呼吸動作を深く行う」際にも、腰方形筋がゆるみ、柔軟になっていることがカギとなっています。

腰方形筋が硬くなると疲労・慢性疲労にかかりやすい

ただ、腰方形筋はさまざまな要因が絡んで硬くなりやすいことがわかっています。普段の生活においての「姿勢」「生活におけるストレス」「食事」「栄養」によって、この筋肉が凝ってしまいます。そうして、腰方形筋が硬くなると、結果として慢性疲労・腰痛にかかりやすくなってしまいます。

「姿勢不良」によって凝ってしまう

腰方形筋は普段の姿勢が悪いことで凝ってしまうことがわかっています。普段立っているときは「顎が引かれ、頭部が伸び」「胸が開いて」「腹圧がかかっており」「身体の重心が中央にあり」「足裏の重心が全体に均一にのって」「足と膝の向きが一致している」ことが良い姿勢の条件となります。このように、良い姿勢が構築できていない場合、腰方形筋がねじれてしまい、その状態が維持します。その結果、腰方形筋が凝ります。

副腎が疲労することで凝る

腰方形筋の周りには、「副腎」と呼ばれる内臓器官があります。副腎の役割として、身体のストレスに耐えるためのホルモンを生産することが挙げられます。しかし、日常生活や仕事でストレスがかかり続けることで副腎が疲弊します。その結果、腰方形筋が硬くなってしまいます。

なお、当健康所では内臓器官の疲労から、腰方形筋が硬くなりやすいと考えています。その理由として、肩甲骨・股関節が柔らかくても、腰方形筋が硬い人が大量にいるからです。開脚動作が楽に行えるのにも関わらず、腰方形筋を指圧すると、痛がり「こんなに硬いのか?」と実感をいただきます。そのため、たとえ肩甲骨・股関節が柔らかいと自信を持っている人でも、腰方形筋が凝っているか疑うようにしてください。

栄養によって、腎臓が疲弊して凝る

普段から摂取している食事によっても、腰方形筋が硬くなります。普段から食品添加物や炭水化物などの食事を続けていると、体内毒素が溜まっていきます。こうした毒素の排出作業は腎臓が行います。しかし、添加物を大量に摂り続けるていると、腎臓がその処理に追われ、疲弊します。そうして腎臓が疲弊すると、関係する神経と筋肉に古い体液が残りすぎてしまい、凝りが生じてしまいます。

性格によって、脳が疲労して凝る

あるいは、性格によっても、腰方形筋を凝ってしまう危険があります。例えば、完璧主義でミスを恐れがちの方は腰方形筋が凝り固まっている可能性があります。その理由として、完璧主義に陥ると脳内に大量の活性酸素が発生するからです。

「ミスしたくない」「失敗を恐れてしまう」と考えると、過剰に思考しながら考えるようになります。それによって、脳内に必要となる栄養源が増え、血糖値・血圧を高める必要があります。その際に、副腎から大量のホルモンが必要となり、作られます。このような状態が続くと、副腎が疲労し、腰方形筋が凝ってしまいます。

以上のような理由により、腰方形筋が硬くなってしまいます。その中でも、副腎・腎臓が疲弊することで、腰方形筋が硬くなることが多いと考えられます。当健康所では、これらの原因から、単に姿勢・身体の使い方だけではなく、栄養指導を勧めています。なぜなら、内臓機能を高めるためには、脳からの情報伝達がきちんと届く必要があり、その脳の情報伝達を行うには「栄養」が必要だからです。

私たちはあらゆる要因で腰方形筋が凝っている可能性があります。

既腰方形筋が凝ると・慢性疲労と腰痛を患いやすい

以上の理由で、腰方形筋が凝ると、内臓器官である副腎と腎臓に負担が生じます。副腎はストレスに対して耐えうるためのホルモンを放出する役割があります。しかし、副腎が疲弊することで、外界から起こるストレスに対して耐えうる体になっていないため、ストレスの影響を強く受けます。これによって、慢性疲労の症状である「だるい」「疲れがとれない」といった症状に悩みます。

さらに、腰痛の症状である「腰部の痛み」「お尻回りの痛み(座骨神経痛)」は腰方形筋が支配している神経が通っています。つまり、腰痛を抱えている場合、

世の中には、様々な健康法が紹介されています。スポーツにおいては、スポーツ技術を高める具体的手法があります。しかし、このような常識や情報が大量にあふれる中、症状を持つ患者やスポーツ技術向上に困っている人が増えていることは間違いありません。

このような現状から脱出するためには、既存の常識にとらわれすぎず、発想の転換を行う必要があります。そのために、腰方形筋の重要性を理解して、腰方形筋をゆるめる手法・体操法・鍛錬法・栄養療法を実践していくことが大切です。

例えば、当健康所では、さまざまな身体の悩みを抱える方が来られます。その中では、医者ですら治せない疾患に悩まされている方が多くいます。そのような方に対して、腰方形筋をゆるめる体操法・栄養法を実施させたところ、改善することができています。これ以外に、原因不明の身体の痛みに対しても、効果を発揮しています。

腰方形筋をゆるめるには:全ての動きに反る・傾ける・ひねるを入れてみる

では、この腰方形筋を柔軟にするためにはどのようにすればよいでしょうか。あらゆる体操法がありますが、少しの工夫で腰方形筋をゆるませることができます。それが、「あらゆる場面で腰を反る・屈む・傾ける・ひねる」動作を取り入れることです。

例えば、立った状態で体を右にひねってみてください。その右に捻った状態から、骨盤を反る・屈む・左右に傾ける・ひねる動作を取り入れてください。すると、最初に右にひねった状態からさらに右方向に身体がひねれることがわかります。

あるポーズに骨盤を反る・屈む・左右に傾ける・ひねる動作を加えると腰方形筋の凝りがほぐれます。座っているとき、立っているとき、歩いているときなどに腰方形筋を動かすようにしましょう。すると、何もしていないときに比べて、腰方形筋周りを意識する習慣が身に付き、効率よく凝りを取り去ることができます。

栄養から腰方形筋の負担をなくす:腎臓の負担をなくす

次に、腰方形筋の凝りを取り去るために必要なこととして、「腎臓の負担をなくす」ことが挙げられます。腎臓の負担をなくすことで、関係する神経・血管・筋肉に負担がなくなり、その結果として腰方形筋がの凝りがとれます。

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