肩こりを発症してしまうのは、肩周りの筋肉の血流が低下してしまうからです。そこで、普段の生活で腰周りの筋肉をゆるめたり、ほぐしたりするのが大切です。
ただ、ほぐすといっても、マッサージや鍼灸師のような場所に行って毎日通う必要はありません。そのようなことを行うと永遠に治療機関に頼らなければいけなくなり、肩こりから解放されません。そのような場合、「神経指圧法」を学ぶ必要があります。
神経指圧とは、当健康所が推奨している、誰もが手軽にできる指圧法です。この方法を使うと、短時間で肩回りの筋肉をほぐすことができます。
すぐに覚えて、実践できるものなので、「神経指圧法」を学び、凝り固まった背筋をほぐし、ゆるめてください。
肩こり改善法5つの手順
①肩甲骨の動きが悪くなると、肩こりが発生する (http://rk-bd39.com/ken/katakori/kata-2.html) ②肩の筋肉を効率よくほぐす神経指圧法 *ここの記事を読んでいます (http://rk-bd39.com/ken/katakori/kata-3.html) ③肩凝り改善に絶対実践したい「脇下の筋肉」の凝り解消法 (http://rk-bd39.com/ken/katakori/kata-4.html) ④ 肩こりから起こる「腕のしびれ」「冷え性」「四十肩」「首凝り」の対策法 (http://rk-bd39.com/ken/katakori/kata-5.html) ⑤ 日々の生活で肩の負担を9割軽減させる7つの習慣 (http://rk-bd39.com/ken/katakori/kata-6.html) |
神経指圧法とは
神経指圧法とは、その名前の通り、神経を直接指圧する方法です。人体には、脳から背骨、背骨から手足にかけて神経が張り巡らされています(脳から背骨にかけての神経系を「中枢神経系」、末端部に伸びている神経系を「末梢神経系」という)。そして、神経は脳からの情報や信号を筋肉、内臓へ伝達する役割を持っています。
現代人は、ストレスや生活習慣、食生活が偏ってしまい、「神経線維が圧迫」されてしまいます。ストレスによって、背骨を含めた関節のずれ、周辺の筋肉やじん帯の凝り、血管の詰まりが起こることで神経線維がつまります。それによって、脳からの情報伝達が行われにくくなり、結果として、さらに筋肉や内臓に栄養が届きにくくなります。
神経線維の圧迫は、生まれつきその人が持つ「背骨のずれ」によって起こります。背骨一つ一つの間には「椎間板(ついかんばん)」と呼ばれるクッションによって挟まれており、両端には「椎間孔(ついかんこう)」と呼ばれる穴があります。神経線維はこの穴をとおって各組織につながっています。
背骨がずれていると、ずれている箇所の椎間孔が狭くなるため、神経線維につまりが出てしまいます。現代では、ストレスや生活習慣、食生活の偏りによって、脳から伸びている中枢神経系が過剰に働きすぎてしまい、神経に負担をかけています。この影響によって神経線維の圧迫が起こっています。
そこで、神経の圧迫を解消することで、凝り固まった筋肉をほぐすことができます。自宅で一人でできる手法をお伝えすることで、肩こりの再発防止を防げています。
簡単に神経指圧をやってみよう
では、もう少し神経指圧を身近なものにするために、実際に神経を指圧してみましょう。例えば、人差し指と親指の間にある神経を指圧してみましょう。
最初に人差し指と親指の間をさすってみると、「皮膚」があるのがわかります。次に、その間を軽く押してみてください。すると、少し硬い感触がありますよね。これは筋肉にふれています。
次に、人差し指と親指の間に指を置き、一点に集中して強めに押してください。すると、「痛くて気持ちいい」刺激があるのがわかります。これは、神経を指圧しているのがわかります。
神経は「体の深い場所にある」「点で押すことによって「痛気持ちいい」刺激が得られる」という特徴があります。さらに、神経指圧法に関する詳しい内容については「神経指圧法の記事」について記されています。是非勉強してみてください。
肩凝りに効く神経指圧法まとめ
では、当健康所が実践する神経指圧法の中で、肩こりに効くものをまとめました。実践してみるようにしてください。肩こりに効く神経指圧のポイントは「頭部」「肩の上部」「肩甲骨周り」「鎖骨周り」「脇下周り」です。
頭部・首の神経指圧法
渡島腸部から、後頭部にかけての頭皮を指を使って、指圧するようにしましょう。自分で押して、頭頂部→後頭部→頭頂部→後頭部と繰り返し行います。この指圧を3会繰り返します。行ってみて、「痛くて気持ちいい」刺激はもちろん、頭皮が柔らかくなってきたらOKです。
自分の後頭部でへこんでいる部分を指で触って確認しましょう。次に、自分の首を前に曲げて、首関節の付け根部分を触りましょう。首を前に曲げると、首の骨が出っ張る箇所があります。これが、首関節の付け根です。
後頭部のへこみから首にかけて二本の骨が通っています、この骨の際を指や道具で押し、指圧しましょう。
頭の頂点、後頭部の生え際、後頭部の生え際外側は重点的に
特に、「頭の頂点」「後頭部の生え際」「後頭部の生え際外側」は肩こりの方はいた気持ち良さを感じれるはずです。これらの箇所では、東洋医学的なツボで名前がついています。
頭の頂点→百会(ひゃくえ)
後頭部の生え際→天柱(てんちゅう)
後頭部生え際外側→風地(ふうち)
わからない場合、この箇所を重点的に指圧するようにしましょう。特に、肩こり持ちの方は、この三か所を指圧してあげると、かなりの確率で「気持ちいい」と言います。そして、しっかり指圧し終わったら、肩回りの重い感覚が軽減されると報告をいただきます。
腕の付け根の神経指圧
腕の付け根を親指で押してみましょう。すると、骨がごつごつとあたり骨がくぼんでいる箇所があります。このように、くぼんでいる箇所には、腕の付け根を動かすための筋肉と関係する神経が詰まっています。
パソコンでデスクワークなどを行うと、これらの部位が凝り始めます。自分自身で指圧し、「いた気持ちいい」箇所を探し、指圧するようにしてください。おすすめは、鎖骨から下に行き、腕の付け根でへこんでいる部分です。
鎖骨周りの神経指圧
鎖骨周りを押してみましょう。骨を挟んで上と下に痛くて気持ちいい箇所があります。これらの場所を探して、指圧してみましょう。
肩周りの神経指圧
次に、肩回りの筋肉を指圧していきます。まず、肩の上部の付け根に出っ張っている骨があります(この部位を肩蜂といいます。)。そこに小指を当ててみると、手のひら全体がちょうど肩回りに収まります。この箇所を押してみて「いた気持ちいい」箇所を探してみてください。
首の付け根周り、肩周りの中間位は重点的に指圧する
さらに、「頸の付け根周り」「肩回りの中間位」は重点的に指圧するようにしてください。
肩回りにある神経指圧を実践してみましょう。まず、頭を前に傾けます。すると、出っ張ってくる骨がありますよね。これは、首の骨の内で一番の付け根を指します。
その周辺をさわると、軽くへこんで押しやすい部分があります。東洋医学的に、この箇所は「肩中癒(けんちゅうゆ)」と呼ばれ、肩こり患者は非常に凝りやすい箇所です。肩中癒は意識して指圧するようにしましょう。
そして、肩中癒の場所から、斜め45度下方向に指を動かします。つまり、肩甲骨がついている方向にかけて指を動かします。すると、2,3本程度斜め下に降ろしてくると少しだけへこむ部分が押していた気持ち良い箇所があります。これは、肩こり持ちの方でも特に痛気持ちよさが激しくでやすいです。東洋医学では、この箇所を「肩外癒(けんがいゆ)」と呼ばれます。
肩外癒も意識して指圧するようにしましょう。
このように、肩こりに関係する「神経」を指圧することで、効率よく筋肉をほぐせます。誰でも実践できるので、実際に試してみるようにしてください。
さらに、肩こりを改善するために重要な筋肉として「脇下の筋肉」があります。今回の神経指圧法に加え、脇下の筋肉をほぐすことをすれば、肩こりの解消につながっていきます。「脇下の筋肉をほぐし、活用する手法」を実践することで、肩周りの筋肉をほぐすようにしてください。