水素水の大きな欠陥

日常生活では、ストレスや加齢によって疲れやストレスが生じます。疲れるとき、老化が進行するときに「活性酸素」が発生します。「活性酸素」は空気中から取り込んだ酸素から、体内で状態が変わり、発生した物質です。

この物質が発生すると、筋肉や体の器官の細胞に攻撃し、組織を破壊してしまいます。そのため、疲労物質である活性酸素を除去することは、体の疲労を取るために大切です。そこで、活性酸素を除去する方法のひとつとして「水素水」が挙げられます。

水素水の特徴として、疲れ物質である活性酸素を除去する効果があります。そのため、市販では「老化、美容対策」として水素水が挙げられます。

ただ、このような特徴があったとしても、水素水だけでは疲れが取れないことはご存知でしょうか?水素水の特徴や身体の仕組みを調べていくと、水素水を飲んだだけでは、身体の疲れを根本から取り去ることは厳しいと考えられます。さらに、この記事を読むことで、世の中にある水サプリの本質的な欠陥がわかります。

このような事実を踏まえて、明日から摂取すべき理由について考えるようにしましょう。ここでは、水素水のメリット、デメリットについて解説していきます。

水素水とは

水素水は、通常の水に少し多めに「水素」が入っている水です。

水の構造を化学式で表すと「H2O」の状態で存在していると言えます。この水分子に水素をより多く溶かすことで、「H3O+」の構造となったものが、水素水です。

空気中から、酸素を体内に取り込み、血液内に流れている酸素が状態を変えて活性酸素に変わります。そこで、水素水を飲むと、体内にある活性酸素と優先的に反応し、活性酸素を除去することができます。その結果として、細胞内の組織の破壊を防ぐことができます。

水素水のデメリット

ただ、水素水はいくつかデメリットがあります。一つは、高濃度に作れないことです。

ある企業の測定より、1L当たりの水に溶け込む水素の量は決まっていることがわかっています。それは、数ppm(百万分の一)の量のため、極微量であり、さらに、その中で体内に入っていく量も限られています。

そして、体内で活性酸素が生じる機会は多くあります。例えば、仕事をしていると、脳で大量の活性酸素が生じます。その際には、血管内に流れる酸素が血管壁と摩擦が起こり、活性酸素が生じます。

血管は人体では、10万キロあるといわれています。イメージしていただけるとわかりますが、10万キロと長い血管内で発生する活性酸素が水素水を体内に投与したとたんに、選択的に反応するでしょうか?血管内には酸素以外に、免疫系、栄養分、ミネラル、ヘモグロビンといったあらゆる物質が混在しています。

このような状況でごく微量しか含まれていない水素水ですべての活性酸素を除去することは不可能です。そのため、摂取したとしても、人によっては効果があまり体感できない可能性があります。

さらに、水素水は空気中に置いておくと、失活し、元の水に戻ってしまいます。ある企業のデータによると、3時間で半分の水素水が12時間以上で、ほとんど全ての水素水が元の水に戻ってしまうと報告されています。

水に少し水素が解けた状態というのは、不安定です。そのため、おいておくと水素水の濃度が減ってしまうというデメリットがあります。そのため、スポーツで水素水を活かしたいのであれば、これらの条件を加味して、水素水を購入する必要があります。

水サプリは短期による結果しかない

実際に、私はサプリメントの開発に携わった経験があるのでわかりますが、こうした水サプリメントには、身体にあたえるプラスの影響がある反面、デメリットがあります。

それは、効果を実証するデータが短期的な結果しかないことです。

例えば、消化不良の方に進める水サプリメントとして「アルカリイオン水」があります。アルカリイオン水の特徴として、胃袋がアルカリ性側に傾くことです。これによって、胃液の生産量が増えることがわかっています。

ただ、アルカリイオン水の胃液分泌が向上するデータも短期結果です。つまり、長期的に胃液を効率的に生産し、消化不良を助け続けてくれるかがわかりません。そのため、最初に効果があったとしても、その後摂り続けたとしても無駄になってしまうことがあります。

私自身もアルカリイオン水を摂取し、食事に試していたことがありました。体験としても、最初は胃もたれが少なくなったのですが、あとになって、胃もたれが解消できたかというとできませんでした。このような体験から、「短期的な効果だけでは意味がない」と強く思わされたものです。

添加物をアピールした水サプリの欠点

水に基づくサプリメントの欠点として、「添加物をアピールすること」です。例えば、ある水の宣伝文句は「この水には身体の健康に必要なミネラル、ビタミンが充実している」といった内容です。先ほど述べたアルカリイオン水も水素水も水に添加した物質を宣伝しています。

ただ、よく考えてください。もし、ミネラルやアルカリが健康に良いとするならば、それを水から摂取する必要性ははたしてあるのでしょうか?実際に、硬水に含まれるカルシウムイオンも牛乳やエビに含まれるカルシウムイオンも構造も働きも同じです。それならば、わざわざ水からとらなくても、日々の食生活から十分なミネラルを摂取することは可能といえます。

そうだとするならば、私たちが水を飲む目的は何でしょう?水自体に求めるものは何でしょう?少し、落ち着いて考えてみると、私たちが漠然とイメージしている「水は健康によい」とは具体的に何が良いのでしょうか?ここを少し落ち着いて考えてみることで、健康のための水分補給であなたが行うべきことがわかります。

長期的に水で健康を保つには生体水の質を高める

では、添加物ではなく、水によって健康を保つにはどうすればよいでしょうか?栄養学によって「水」の役割を調べると、以下のようになります。

・栄養の運搬に働く

・老廃物の除去に働く

・体内の血液量、発汗量の調節に必要である

こうした役割を求めるために、少なくとも水に添加物が必要でないことがわかります。そこで、見方をかえて、身体のあらゆる栄養分を効率よく吸収するには何を摂取すればいいのかを考えみましょう。そのうえで必要なものが「生体水」です。

生体の水の特徴として、飲料水の水と異なり、非常に微細な分子でできていることが挙げらます。これによって、種々の栄養素を包み、細胞内に確実に栄養を届けることができます。

逆に、生体水が減少すると、栄養分の吸収率が低下します。人は年齢を重ねると、体内の水分が減少し、加齢・身体の不調・消化不良といった症状に悩まされます。これらの症状はみな生体水の量が減ったことが原因としてあります。

水素水を摂取することは、確かに活性酸素を減らすことで加齢防止になるかもしれません。しかし、本質的な原因は活性酸素を減らすだけでなく、体内の生体水の量を絶対量増やすことを心がけましょう。生体水の量が増えることで、栄養分の吸収や老廃物の除去が確実に行われるようになり、結果として、身体の不調から解放されることができます。

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