肩甲骨の理想の動きを分析し、肩こりを確実に直す体操法

日常生活で肩凝りに悩まされている方は多くいます。さらにスポーツ選手で肩の痛みに困っている方もいます。肩凝りや肩回りの筋肉の凝りが起こると、身体の疲れや冷えが起こりやすくなり、生活でのストレスや悩みが大きくなります。

そこで、肩凝りを解消するために「体操」をと呼ばれる体操があります。肩関節周りを動かし、硬くなった筋肉に刺激を入れることで、凝りがほぐれていきます。

そして、確実に、早く肩こりを解消されたい場合は、肩甲骨の動きを分析して、それに合う体操法を選択することが大切です。肩甲骨には6つの動かし方があり、これらの動きのいずれかができなければ、肩コリになってしまうことがわかっています。あなたが、本気で肩こりを解消したいと思うのであれば、肩甲骨周りを動かす体操法を手に入れるようにしましょう。

そこで、今回は肩凝りで悩んでいる人に取り入れたい体操について解説していきます。

6つの肩甲骨の動きを行えるようにする

肩甲骨には、6つの動き方があると言われています。

・挙上(上に上がる)
・下制(下に下がる)
・内転(内側に寄せる)
・外転(外側に開く)
・内旋(下部が開くようにする)
・外旋(下部が締まるようにする)

肩甲骨は何か別の骨とつながっているのではなく、独立して存在しています。肩甲骨はその周りの肋骨や背中についている筋肉によって、動きやすさが決まります。そして、これらの筋肉の動かしやすさは普段の姿勢や生活習慣によって決まります。

例えば、猫背姿勢になった状態で腕を上に上げてみましょう。すると、背筋を伸ばした姿勢よりも、腕が上げずらいのがわかります。さらに、アゴが上がった姿勢の場合、肩甲骨を寄せる運動はしやすくなりますが、開く運動がしずらくなります。あるいは、体が疲れているときとそうでないときで腕を上げ下げする運動を行うと、疲れているときに行うと、腕を動かす動作すらしんどくなるのがわかります。

人の姿勢は上記に述べた肩甲骨の6種類の動きがしやすい状態が身体に負担のない適した姿勢がとれていると言えます。それは、肩甲骨周りの筋肉にどこにも凝りのない状態を表しています。永続的に肩の痛みを解消したいのであれば、この姿勢をとれるようにする必要があります。

これらの運動により、肩甲骨周りの筋肉を動かしてみましょう。それによって、血流低下を起こしていた部位が改善されます。続けていくことによって、肩回りの筋肉がほぐれ、不調や痛みから開放することができます。普段の生活や仕事中でもできるため、積極的に行うようにしましょう。

自彊術を試す

そして、肩甲骨周りの筋肉をほぐすための体操法として、おススメしたいのが「自彊術(じきょうじゅつ)」です。自彊術は、1916年に治療家であった中井房五郎によって発案された体操であり、31種類の体の動かし方があります。

戦後になって普及が途絶えていましたが、今では科学的に分析され、その有用性が認められるようになりました。現在では、健康体操として、取り入れているところもあります。

31種類の体操の共通する内容は、「はずみ」や「反動」を利用することです。決められた動きを実践することで、関節を動かしやすくする、骨盤の歪みを正す、血液の循環を良くすることを目的とします。

肩こりの原因の一つとして、肩回りの筋肉の血流低下が挙げられます。もしくは肩関節のはめあいがずれたことによる神経の圧迫などが挙げられます。こうした原因を解消するために、自彊術の体操法を取り入れることは有効です。

今回は、自彊術の31種類の体操の中で、特に肩周りにある筋肉の血流促進ができる体操法を紹介します。

肩こりに効く自彊術の体操例

以下に、自彊術の31種類の体操から、肩凝りに効く体操法を解説します。どの内容も肩凝りに悩まされている方は効果的なため、必ず実践するようにしてください。

注意)
・全ての動作は、正座で行います
・必ず呼吸に合わせて動作を行います
・10~20回程度を目安に行います

①両腕を前で組んで手を肩に置きます。その形で息を吸いながら肩を上げ、息を吐いて肩を下げます。

②左右の手を肋骨の下部に突っ込んで、「肋骨を支える」ようにします。この状態から、息を吸って肋骨を上げ、息を吐いて肋骨を下げます。

③右手の場合、右肘を左肩に寄せて、左手で右ひじをつかみます。次に、息を吐いて右ひじを左肩に寄せるようにします。その反動で息を吸ってもとに戻すようにします。左右の手を反対にして同様のことを行います。

④左右の腕を後ろに回します。次に、左右の手を合わせて、後頭部に合わせます。次に、息を吐いて左右の肘を前に寄せるように動かします。その反動で息を吸いながら左右の肘を開くようにします。

⑤左右の腕を後ろに回ります。次に、お互いの手を組んで、ピンと腕を伸ばし、少しだけ体から拳を遠ざけるようにします。次に、息を吐いて、息を吐きながら両こぶしを斜め上に動かし、両肩を上に上げるように動かします。その反動で息を吸いながら両こぶしが元の位置に戻るように動かします。

これらの動きを行うことで、すべての肩甲骨の動きを行うことができます。肩甲骨には6つの動かし方(上下に動かす、内と外側に動かす、下部が開く、締まる)があり、自彊術では、すべての動きを行うことができます。

あなたが肩こりを解消したいと考えるのであれば、自彊術を試してみてください。毎日積極的に行うことで、肩周りの筋肉を早く確実にほぐすことができます。

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