関節の歪みの詳細を知れば、膝の外・内側の痛みを軽減できる

サラリーマン・主婦・スポーツ選手ともに、年齢を重ねると痛みやすい部位として、「膝」があります。膝の痛みを患うと、仕事や生活、行っているスポーツに支障が生じます。そのため、膝の痛みを改善するために、必要なことを学ぶことを意識しなければいけません。

例えば、「原因となっている筋肉・神経」に目を向けたり、摂るべき栄養素を学んだリすることです。ただ、具体的に行うべきことや摂取する栄養素がわからないために、皆病院や治療院に通うようになります。そこで、改善されれば問題はありませんが、痛みが取れずに悩み続ける場合もあります。

あなたが今後、膝の痛みに悩まされないようにするために、「膝関節」の仕組みを学び、膝の外側・内側の痛みが起こる原因について学ぶ必要があります。特に、膝関節の構造や仕組みを学ぶことで、鍛えるべき筋肉や意識すべき姿勢がわかるようになります。永続的に膝関節の痛みをなくし、医者や治療関係にお世話にならないように、痛みの原因を理解するようにしましょう。

今回は、膝の痛みが生じる原因について解説し、具体的な対策法まで述べていきます。

膝の痛みは骨格の歪みから起こる

膝の痛みの原因は様々なものがあるといわれれいます。例えば、「膝組織の炎症」「膝の骨の変形」などがあります。ただ、こうした症状に共通していえることが、「骨格の歪みから、膝の痛みが起こっている」ことです。

一件、膝組織の炎症や膝の骨の変形は、別の原因によって起こっているように思います。しかし、組織や骨が正常な状態から崩れてしまう原因として、「骨格の歪み」があります。人の膝関節は正常位からゆがむことで、重力のかかる箇所に偏りが起こります。これによって、内側・外側に負担にずれが起こり、より負荷がかってしまうのです。

もしも、スポーツ選手であり、過度な練習をしているのであれば、組織や骨にも悪影響が出ているかもしれません。しかし、普段の生活で重いものを特に持たないのに膝が痛いのは、姿勢に歪みが起こっていると考えるようにしてください。つまり、大部分の方の膝の痛みは、「骨格の歪み」から来ているというのです。

骨盤の傾きと膝関節の痛みの関係

では、膝関節の歪みはどのように起こるのでしょうか?ここでは、骨盤の向きと膝関節に関連付けて解説します。具体的には、膝関節が前や後ろに傾くと、膝関節に歪みが生じて、外や内側に負担がかかります。

人の骨盤は背骨や胸に力みがなく、ほぼ垂直に伸ばされている場合、地面に対して垂直に立ちます。その状態から、頭部・首・胸部・腰・腹部に力や歪みが生じると、骨盤が後ろや前に傾きます。背筋が力むと腰が前傾し、腹部に力が入ると骨盤が後ろに傾きます。

次に、人の脚は太ももの骨と膝下から足首までの二つの骨から構成されており、この間にある関節が「膝関節」です。二つの骨は正常な状態では、内と外に均一に負荷がかかっています。しかし、膝関節の向きが内や外に向いてしまうと、重さがかかる点に偏りが起こります。つまり、骨盤の傾きと二本の脚の骨のずれを理解することで、膝の外・内側の痛みが起こるのです。

例えば、膝下と太ももの骨は骨盤が地面と垂直に立っている場合、積み木のように積み重なった状態となっています。この状態は、膝の外や内側に無理な負担がかかりません。そこで、骨盤が前に傾いたとします。すると、太ももは内側にひねられるように回転(内旋)します。このように、太ももが内旋すると、地球上の重力の重さは内側に集中します。すると、内側が痛くなります。

なお、骨盤が前傾すると、太ももの外側の筋肉が凝りやすくなります。なぜなら、骨盤が前傾すると、太ももの骨が内側に向き、太ももの付け根が股関節に対して離れるようになるからです。この状態で地球上の重力がかかると、太ももの骨が外に倒れるように動きます。これを支えるために、太もも外側の筋肉に負担がかかります。

また、骨盤が後ろに傾くと、太ももは外側に向きます。すると、重力の重さがかかる箇所が外側に集中してしまうために、膝の外側が痛くなります。骨盤が前傾していたときとは逆で、骨盤が後傾すると、膝関節の内側に力が入りやすくなります。やがて、太ももが内側に回らなくなった状態が癖づき、太ももの内側に負担がかかるようになります。。

日本人は膝関節の内側が痛みやすい

当健康所では、骨盤の歪みや姿勢を総合的に見て、実際に膝関節の痛みを取り去る手法をお伝えしています。その中で思うことが、膝の内側が痛い人の方が外側の痛みを持つ人より多いことです。

つまり、日本人は骨盤が前傾しやすいということがわかります。ある書籍では、「日本人は農耕民族のため、骨盤後傾が多い」と説明しています。しかし、実際に治療をしていて体感することは、骨盤が後傾している人は少なく、むしろ前傾している人が多いことです。特に女性の大半は、骨盤が前傾しているため、前傾状態を改善するだけで、膝関節の痛みが軽減される場合があります。

この理由として、現代社会では、「骨盤を前傾させる」ように勧める慣習や情報が多いからです。

例えば、女性の場合であれば、「スカートをはいているときは足を閉じる」ように注意されます。このため、女性は男性より膝を閉じる機会が多いため、太ももの内側の筋肉を使う機会が多いです。そのため、自然と骨盤が前傾します。これ以外に、「座り姿勢では、背筋を伸ばし、胸を張るようにする」「スポーツでは、少し出尻にして、骨盤を前傾させるようにする」などの情報があります。

これらはすべて、普段の生活で骨盤を前傾させるように仕向ける情報であるといえます。そのため、普段から姿勢や健康に関する情報を勉強する人ほど、知らず知らずに骨盤を前傾させ、膝関節に負担をかけている可能性があります。もしも、自分が膝に痛みを抱えているようであれば、一度「骨盤が前傾しているか」を疑うようにしてください。実際に、骨盤の前傾をなくしただけで、膝関節の痛みが和らぎ、スポーツができるようになった事例が多くあります。

膝関節に負担を軽減する筋肉

このように、膝関節に歪みが起こると、外側・内側にかかる負担が偏り、痛みが起こるようになります。次に、骨盤の歪みから、膝に負担をかけないようにするために必要な筋肉を分けて説明します。

膝の外側が痛くなる場合⇒太ももの内側の筋肉(内転筋)を鍛える
膝の内側が痛くなる⇒太ももの外側(外旋筋)を鍛える

このように、必要な筋肉を明確にして、意識的に鍛えるようにしましょう。これによって、膝関節の向きや骨盤の向きが変わり、かかっている負担を少しでも減らすことができます。

内転筋を鍛える場合は、座った姿勢で両膝をお互いにつけ、左右の膝で押し合うように力を入れます。すると、内モモの筋肉が鍛えられます。立った姿勢の状態では、立った状態で左右の膝を内側に押すように力を入れると内転筋に力が入ります。

次に、外旋筋肉を鍛える場合は、立った状態で片足を上げます。上げた方足の足首を、もう片方の膝裏に当てるように脚を組みます。これによって、支えている側の脚のお尻の筋肉が締まります。このように、普段の生活で体操を行うようにして、膝関節の歪みを取るようにしてください。

膝の症状の多くは、骨格の歪みから起こっています。骨盤が前傾すると外側が、後傾すると内側が痛くなりやすいです。このような事態を防ぐために、太ももの内、外に向けるための筋肉を鍛えるようにしましょう。

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