社会の「洗脳」を解くことができれば、全ての慢性病に迷わない

・人は努力すると、洗脳されてしまう

・過度な「努力」は脳内に過剰な活性酸素を生み出し、身体を不調にさせる

・洗脳を解くためには、「目を細める」「早く仕事を終わらせる意識を持つ」「高蛋白質・低炭水化物の食事」を 意識しよう

多くの人は日常の仕事で「腰・肩が痛い」「身体がだるい」といった悩みを抱えます。このような悩みを解消するために、「サプリメント」「適度な運動」を行うことは一つの方法かもしれません。

しかし、このような「腰・肩・膝痛」「慢性疲労」を取り去る本質的な解消法があり、「洗脳を解くこと」が挙げられます。

「……洗脳を解く?どういうことだ?」と思ったかもしれません。あるいは「私は洗脳なんかされていない」と思い込んだかもしれません。しかし、現時点で腰・肩・膝痛といった身体の症状を抱えている場合、脳が過度に疲労し、その影響が腰・肩・膝痛に来ていると強く推測されます。

その脳の疲労は、社会の決まりや規則によって、あなたの脳が「洗脳」されてしまった結果ともいえます。人の脳は一度洗脳されてしまうと、その習慣や行動が変えづらくなるため、疲労・不調状態が長続きします。これによって、腰や肩の痛みが慢性的に続いてしまうのです。さらに、仕事やスポーツのパフォーマンスが落ちてしまうのです。

今回の記事では「洗脳をさせる方法」「洗脳の3条件」「洗脳を解くための3つの方法」をお伝えします。この記事を読んで、洗脳によって、脳が疲労し、全身の痛みに悩まれている方は、今すぐにでも洗脳を解くようにしてください。その具体的手法について解説していきます。

努力は脳を洗脳させる方法であり、慢性病を生み出す元である

まず、多くの人は「努力」という言葉によって、脳が洗脳されてしまうのがわかっています。それによって、理不尽な要求や仕事を身体では拒否していても、脳が要求を受けいれてしまい、結果として、過度な努力をしてしまいます。これによって、身体が不調に追いやられます。

特に、普段から頑張り屋で、依頼や頼み事を受けて入れてしまう人は「努力」は言いように思うかもしれません。「努力」と言われると、何となくのイメージで良いように解釈するかもしれません。

初めにお話ししておきます。「努力」自体は悪いのではなく、問題はそのバランスです。「努力をしすぎ」てしまうと、体内に活性酸素が過剰に発生してしまうのです。この状態が続くと、身体の疲労がなかなか取れなくなり、やがて思考状態にも影響が出てしまいます。

自分の能力以上の努力をすると、脳や内臓がフルに働こうとさせるため、大量の血液を脳や内臓にお送りします。このような、「フルに働かせる」行動は、洗脳されてしまうと、その習慣を止めることができなくなります。洗脳されてしまうと、過度な努力や自分の身を削る行為が「良いもの」と解釈してしまうため、結果として、身体にまで疲労が出てしまいます。

特に、日本人は外国と比較しても、「努力」によって悪い影響や悪い面での洗脳を受けています。例えば、労働時間は日本人は世界で15位、過労死している方も年々増加しています。「努力がよいものだ」と解釈してしまうと、自分の身体の限界以上に頑張りすぎてしまい、その結果として、身体の疲労が取れなくなります。

洗脳するための三つの条件

洗脳をするための3つの条件として、「睡眠時間を奪うこと」「食べ物を満足に与えないこと」「ストレスをかけること」が挙げられます。この三つを相手にかけると、ほぼ洗脳ができてしまいます。

なぜなら、3つの条件を与えることで人は「正しく考える力」を低下してしまうからです。「ただしく考える力」は普通に考える力とは異なり、きちんと状況判断をし、動作や仕事を進めることです。

例えば、仕事で徹夜が進んでいるとき、通常ではしないミスをしてしまうことがあります。徹夜で麻雀していたときに、親のリーチに対して、うっかりミスによって振り込んでしまうときがあります。人は睡眠・栄養を制限され、ストレスが積み重なると、正しく思考できなくなります。

脳は身体の異常を感じ取り、必要な栄養素を各組織に送る役目があります。あるいは、全身の筋肉を動かすためには脳からの指令が必要です。こうした役目を3つの条件によって脳が機能できなければ、満足に、自分の思う通りに生活も仕事もできなくなります。この状態が積み重なるとストレスになるのです。

努力することも洗脳である

人は「睡眠不足」「栄養不足」「ストレス過多」に陥る状況があり、それが「努力」です。

努力をすると、「自分はとてもいいことをしている」という気持ちになり、努力によって内側前頭前野という部分が「自分が良いことをしている」と判断し、快感を生み出す報酬系(自分の欲求が満たされると、ドーパミンと呼ばれる快感物質がが活動します。すると、身体が疲弊し、思考力が低下したとしても「頑張ろう」としてしまうのです。

これによって、通常ではブレーキがかかるのにかかわらず、「頑張ろう」としすぎたばかりに、大量の活性酸素が脳に集まります。脳に活性酸素が蓄積されると「疲労タンパク質(FF)」がたまり、身体全体が疲労に包まれます。そして、この「頑張りすぎる」反応は習慣化してしまい、少し休みを取っただけでは、改善されません。これが現代で問題とされている「慢性疲労」です。

日本人は努力することを重要性・美徳を持つ特徴があります。しかし、「努力」も洗脳です。全く体も頭も動かさない・活動しないのであれば、脳に負荷をかける意味で「努力」は必要です。しかし、必要以上の努力や誰かの押し付け・強制によって行われた努力は、洗脳されてしまいます。

一度努力に洗脳されると、なかなかその習慣がとれない

努力による洗脳として、最も問題であるのは、努力しすぎが問題とわかっていても、その習慣がやめられないことです。人は、努力がいいものと解釈すると、達成したときに発生する快感物質の効果が脳に焼き付いてしまい、また努力したくなるのです。

大阪市立大学特任教授で疲労の研究をされている梶本修美氏の書籍「すべての疲労は脳が原因」の中身には、「人は疲労タンパク質が脳にたまった状態であっても、誰かに励まされたり褒められたりすると、一時的にその疲労感がなくなり、また仕事を頑張ってしまうと記されています。これを、「疲労のマスキング」といいます。

疲労のマスキングが起こると、自分の疲労している状態に気付かず、過度に仕事を頑張りすぎてしまいます。スポーツの世界でも同様に、「身体に大きく負荷をかける練習は1週間に2日が適している」と言われている通り、頑張りすぎるとかえってパフォーマンスの効率の低下に陥ります。それだけでなく、慢性的な疲労や肩凝りに悩まされてしまうのです。

「努力したくなる原因」は教育にある

では、なぜ人は努力をしたくなってしまうのでしょうか?「頑張りすぎる」ことが悪いのであれば、頑張ろうとしている時点で心理的なブレーキがかかり、動きを止めないのかと疑問に思います。このように、「わかっていても努力してしまう」原因に「教育」があります。

自分自身が想像したり、思いついたことに対して調べたり、勉強した内容は本人の役に立つ知識になります。しかし、学校での知識、企業で強制される仕事の進め方や秩序を教えるが「教育」とするならば、こうした教育も一つの「洗脳」です。

こうした環境や影響を受け続けると人はやがて洗脳されていきます。実際に学校や企業に属するとわかりますが、学校や企業は「自分の思う通りにやれない環境」であることがわかります。なぜなら、学校・企業は本人の個性より、全体の秩序を重んじる組織だからです。

ここまで読まれた方は、自分自身が洗脳されたか気が付いたと思われます。つまり、多くの人は学校で受ける教育、企業で受ける教育によって、「洗脳」されています。

学校では、「遅刻しない」「廊下を走らない」「給食は主食、副食をバランスよく食べる」といったルールが数多く設けられれています。そして、5教科を全て学び、「一芸に秀でた方」よりも、「オールBのバランスをとれた方」を構築するのを目指します。そして、企業であっても、「バランスのとれた方」を望みます。

このような普通に考えたら必要のないルールや決まりが多い理由として、「ルールを決め、その環境に長くいることで、全体の秩序を守る人」を育てるためです。つまり、その人にしかない個性・面白さの角がとれてしまうのです。

日本の企業の会議はアメリカに比べて、長く、無駄な時間が多いといわれます。あるいは自分は仕事を終わっても、周りの人がいると素直に退勤できず、少し残業をします。そこで自分のことを優先しようとすると「あいつは自分のことしか考えていない」と思われます。

多くのルールや規制によって、人はいうことに染まりやすくなる

このように、洗脳をする理由として、「洗脳をさせたほうが人を動かしやすい」ことが挙げられます。日本は戦前のころには学校というものが存在せず、「職人」が多かい時代でした。そのため、生まれた子供が受ける教育は、その家庭の生まれた環境から得られる考え方であり、みな違っていました。

しかし、このような環境では、多くの人をまとめて、一つの物や商品を作るのに非効率です。戦争が活発化すると、道具や軍備を大量に作るために、工場を設立し、子供は小さいころから工場で働かせるようにしました。しかし、実際に工場に働いた方であればわかりますが、工場は環境が悪いです。そこで、子供たちが工場で働かせるように、教育を受ける機関として「学校」を作りました。

このように聞くと、多くの宣伝や広告であっても「洗脳」するために教育しているといえます。例えば、日本では「貯金が大切である」という思考があります。このように、貯金が重要である考えが広まったのも、金融機関にお金を多く集めるためといえます。

サプリメント・薬・税金に関しても同様のことがいえます。つまり、すべての広告・宣伝が「人の役に立つ」という話である反面、これまで受けてきた教育によって「洗脳」されてしまっている一面も持ちます。

つまり、人は生きている以上、だれかの影響によって「洗脳」されているといえます。学校の教育、社会の教育、広告、宣伝によって、動かされます。そして、あなたがその洗脳に気づき、生活習慣を変えない限り、自分の思う通りに満足に生活できなくなります。

そして、自分の思う通りに行かなくなることで、脳にストレスが積み重なり「疲労」「集中力・思考力低下」「身体の回復スピードの低下」といった症状に悩まされます。

洗脳を取り去る方法は「脳幹機能」を高める

ここまで読むとわかる通り、「膝痛・肩こり・腰痛」の原因は社会のシステムによって引きおこるとも解釈しています。当健康所ではそのような社会の中で、症状や悩みを取るだけでは根本的な解決とはいえないと考えています。

むしろ、そのようなストレスに立ち向かう強い身体と心を構築することが大切であると考えています。そのためには、自律神経をつかさどる「脳幹」が重要であると考えています。

「脳幹」とは、首の後ろの後頭部付け根の後ろにある器官であり、人がストレスがかかった際に体を正常に保つ自律神経系が存在します。脳幹機能を高める手法、トレーニングを行うことで、ストレスに強い身体を構築しましょう。

・目を細める

物を眺めるときに、遠くを見渡すような感じにして、目を細めるようにしましょう。物を見るときに、一点に集中して見ようとすると、意識や気持ちが「眼」に行きます。できるだけ、「眼」に意識が行くような状態をやめて、目を細めるようにしてください。

特に緊張する場面の時です。「周りの音を聞くような気持ち」をもって、首の後ろを伸ばして眼を細めてください。深呼吸をしていれば、過度に緊張し、力が入っていた状態を鎮めることができます。

仕事やスポーツをしているときに、疲れや緊張度が高まってきたら、自律神経系の「交感神経」が過緊張している状態といえます。できるだけ、自分で緊張して、考えすぎたり働きすぎている状態を把握できるようにしましょう。それによって、強いストレスがかかったとしても、仕事で正しい判断をし、処理することができます。

あるいは、「目を細める」とは、スポーツでも有効です。緊張する場面に立たされたら、できるだけ「眼」に力みは緊張をかけないようにしましょう。できるだけ、力が入って緊張している状態をなくし、リラックスし、思考や行動ができている時間を増やすことで、たとえ洗脳されていたとしても、そのストレスに立ち向かうことができます。

・気持ちやイメージも大切である

体を使いすぎて生じた身体の痛みと違い、「洗脳」を解くことは難しいです。ここまで読んでわかる通り、「教育は洗脳だ」「努力はよくない」とわかったとしても、実際に、仕事や生活でその習慣を変えるのは困難です。

例えば、「社会で仕事していると洗脳されてしまうから、独立しよう」と思ったとしても、実際にはなかなか行動に踏み切れません。長い間、教育されてきた「努力は大事」という感覚はすぐに取り去ることができないのです。そのため、姿勢を整えたり、身体を変えたしする以外に「気持ち」「イメージ」を持つことも大切です。

では、今回は、仕事をしているサラリーマンを対象に、「つい、過剰に努力をしてしまう」感覚を抜け出す方法として、一つの気持ちの持ち方をお伝えします。キーワードは「今よりも3倍早く仕事を終わらせる」「無駄なことをしない」ようにします。

例えば、3時間かかる仕事は1時間で終わらせる方法はないか思考し、見つけたら即実行するようにします。朝早くに起きて行うのもいいし、面倒くさい内容はすべて他の人に任せるのも手です。つまり、今の現状通りにやっていれば、絶対に達成できない目標を掲げ、それを達成するように思考します。

このように行う理由として、「だらだら時間をかけないようする」ためです。今まで通り行っていた仕事があれば、それを「早く」「短く」「効率よく」できないか考えてください。そして実行してください。上司に任された案件や仕事があれば、いかに早く達成するかではなく、「さっさと自分が行った内容」を即上司に報告し、次の方向性のアドバイスをもらい、仕事を進めます。

このように聞くと「その効率の良い方法を考えることが努力では?」と思うかもしれません。その解釈は間違っています。効率の良い方法を見つける作業は工夫です。一つの工夫を見つけて早く仕事を終わらせる方法を見つければ、あとで「自由な時間」が手に入り、脳のストレスを大幅に軽減できます。

しかし、ただ何も考えずに努力を続けていると、いつまでも洗脳によってとらわれた行動や習慣は変わりません。洗脳を解くためのもう一つの方法として、「努力」するために時間をかけるのではなく、「工夫」するために時間をかけるように思考をシフトさせることです。「今行っている仕事を3分の1で終わらせる方法はないか」とあらゆることを試して行うようにしてください。そのように、自分で達成すると得する目標を掲げ、自分自身を自信を持たせるようにします。

私が会社員の時代に使っていた手法は「3つ仕事があったとしたら、その中の1つのことを先に早く終わらせる」ことに徹していました。もし、3つ全部行おうとすると、結果的にすべてが中途半端な仕事しかできません。しかし、一つでもいいから仕事を終わらせると、たとえ他の仕事が進んでいなくても、周りに仕事をこなしているように映ります。そうして、自信をもって早く退社できるのです。

今仕事を多く抱えているとしたら、その中で一つの仕事を現状ではできないくらい早いスピードで仕上げる方法を模索してください。他の人に相談するのもよいし、本を読むのも良いかもしれません。早く仕事を終わらせて、「自由な時間」を確保できたら、脳のストレスが大幅に軽減されます。それによって、洗脳されやすい社会にいたとしても、ストレスに対応し、高いパフォーマンスを出すことができます。

・脳に必要な栄養素を摂取する

思考したり工夫したりするためには、脳の機能を正常にする必要があり、そのためには「栄養」も必要です。脳が適切に働き、各内臓や筋肉、脳自体がフルに活動するためには、「必須アミノ酸」「ビタミン」「ミネラル」「必須脂肪酸」などの栄養素を摂取する必要があります。これらの栄養素をサプリメントではなく、できるだけ食事でとるようにします。

上記した4つの栄養素を摂取するためには、「肉」「魚」といったたんぱく質から摂取するのが大切です。野菜にも、ビタミンやミネラルが含まれていますが、肉や魚にも多量のビタミン類・ミネラルが含まれています。仕事やスポーツが終わったら、脳をきちんと働かせるエネルギーを持たせるためにたんぱく質を中心に食事するようにしましょう。

肉のおすすめとしては、ステーキなどの牛肉、ラム肉、鶏肉などから選択し、できるなら「歯ごたえのあるお肉」を選択するようにしましょう。噛む回数が自然と多くなり、胃酸が分泌されやすくなって吸収力が高まるからです。魚では、鰯(いわし)、鮭(しゃけ)、鱈(たら)などを選択するようにし、養殖じゃない魚をできるだけ選択するようにしましょう。

一方、脳に必要な栄養素として、「炭水化物」があります。全員とは言いませんが、なるべく炭水化物は少なくするようにしてください。なぜなら、炭水化物によって脳に悪影響を与える危険も持っているからです。

2016年、NHKスペシャルで炭水化物と脳の影響を調べた実験がありました。その実験結果は、炭水化物を摂取すると、脳神経細胞に悪影響を与え、アルツハイマー病の原因物質である「βアミロイド」を発生させるデメリットがあります。そして、このデメリットは、洗脳され身体が疲労している状態では、より強く出てしまうと推測されます。

そのため、はじめはたんぱく質を大目、炭水化物を少なめを意識し、食事するようにしてください。疲れや悩みがなくなってきたら、炭水化物を摂取するようにし、あらゆる栄養素をエネルギーとして仕事やスポーツで活用できるようにするとよいです。

これらの内容を日々の生活で実践するようにしてください。社会や仕事でかかるストレスに対しての耐性がつくようになります。疲れやパフォーマンス低下、身体の悩みは努力による頑張りすぎによって生じます。その影響も教育による洗脳によって起こっています。そこで、脳幹機能を高めるように意識や気持ちを向けることで、洗脳によって癖づいた「頑張りすぎ」「努力しすぎ」の体質から抜け出すことができます。

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