背骨のずれと症状の関係性まとめ

身体はあらゆる症状を発生させます。慢性疲労・アトピー・目・耳の機能低下など、現代医療でも困難な症状があります。これらの症状は「神経のつまりによる、内臓機能の低下」によって起こることが説明されています。

人の背骨には、24個の背骨があります。背骨と背骨の間には、「椎間板」と呼ばれるクッションがあり、その近くに内臓につながる神経が通っています。最初に、脳からの電気信号が神経を介して送られます。次に、神経を通じ、内臓にその指令が届き、内臓が機能したり、栄養分の供給が行われます。

ただ、現代人は日常生活や仕事によるストレスの積み重なりによって、神経繊維が詰まりを起こし、脳からの信号が臓器に届きにくくなります。結果として、内臓が適切に働かなくなり、身体に症状を伴います。

具体的には、背骨の中で首に相当する背骨にずれが起こると「眼」「耳」に症状、胸に相当する背骨には「胃」「心臓」に症状が起こります。この他に、全ての背骨には、神経と関係する臓器がわかっています。この内容を理解すると、あなたの症状に対して、対処すべき箇所がわかるようになります。

背骨がずれると内臓が弱くなる

まず、背骨には24個の背骨があります。

「首」に相当する頸椎 7個

「胸」に相当する胸椎 12個

「腰」に相当する腰椎 5個

そして、これらの背骨の近くには神経が通っており、各内臓とつながっています。背骨の近くを通る神経は脳から生えており、脳から腰にかけて生え、各内臓に枝分かれしていきます。脳からの電気信号が神経を介して送られ、内臓へ伝わるようにできています。

そして、「生まれたときの遺伝」「後天的な環境」によって、これらの背骨がずれてしまい、ずれた部位の椎間板が圧迫され、神経につまりが起こります。すると、電気信号が流れにくく、臓器に適切な信号が届きにくくなります。

背骨のずれが神経を圧迫し、内臓機能の低下をもたらす」という理屈は、カイロプラクティックの理論に基づきます。紀元前500年、ギリシャの医師であるヒポクラテスが神経システムと背骨の関係を本にまとめました。その内容は、内臓疾患で死亡した方の背骨のずれを調査したものです。

脳は各内臓に「指令」を送る場所です。そして、脊柱(背骨)には「椎間孔」と呼ばれる穴があり、神経はその穴を通り、内臓器官につながっています。そうして、調査したところ、内臓疾患と背骨のずれにある相関が出ていました。

例えば、手術を行い、背骨のずれを調査すると、心臓病でなくなった方の背骨のずれを調べると「胸椎2番目」がずれていることがわかり、胃の病気で亡くなった場合は「胸椎5番目」がずれているのがわかりました。

このように、背骨がずれることによって、脳から出た神経が通る穴がつまり、神経線維に圧迫が起こります。このような理屈から「内臓疾患は背骨のずれによる神経圧迫」であるとわかってきました。

背骨と同じ高さにある臓器とだいたい関係している

そして、内臓や器官に分布する神経を理解し、生じる発症が何が出るかを理解するようにしましょうこのときは、「背骨と同じ高さにある臓器・器官」がそれぞれ関係していると考えてください。

例えば、首の頸椎1~4番目の近くの神経は眼・耳とつながりをもっています。頸椎5番目は腕・肺といった箇所とつながりをもっています。

細かく分けていくと様々な症状とリンクしています。以下にその内容をまとめていきます。

頸椎

1番 不眠症、高血圧、めまいなど

2番 頭痛・アレルギー、尿毒症、斜頸など

3番 難聴(なんちょう)、眼。鼻の疾患、ニキビなど

4番 扁桃腺炎、耳・鼻の疾患、三叉神経(さんさしんけい)、胃痙攣など

5番 気管支ぜんそく、咽頭炎、声帯の異常など

6番 バセドー病、橋本病、気管支ぜんそく、腕のシビレなど

7番 腕のシビレ、動脈硬化、心臓病一般、胃痛、気管支炎など

胸椎

1番 血圧亢進症、心臓内膜炎、肺気腫、頸骨のズレの原因など

2番 心臓病一般、乳腺症、乳汁欠乏、動脈硬化などの症状

3番 肺炎、肋膜炎、肺結核、一過性の窒息など

4番 肝臓疾患、胃酸過多または胃酸欠乏、糖尿病、胆のう機能低下などの症状

5番 膵臓炎、胃病一般、下痢、悪寒(おかん)などの症状

6番 胃・十二指腸機能の低下による消化不良、肋間神経痛、血栓などの症状

7番 胃潰瘍(いかいよう)、胃・十二指腸機能低下による消化不良などの症状

8番 肝臓病一般、糖尿病、消化不良、じんましんなどの症状

9番 副腎機能の亢進または低下、小児マヒ、下肢マヒ、胆石症などの症状

10番 腎臓病一般、副腎機能亢進または低下、膠原病、貧血などの症状

11番 白血病、アレルギー、糖尿病、充血、心臓弁膜症などの症状

12番 尿疾患、腎臓機能低下、慢性疲労、皮膚炎、おできなどの症状

腰椎

1番 不妊症、リュウマチ性関節炎、腹部ガス腹、大腸炎などの症状

2番 便秘、大腸炎、下痢、脱腸(ヘルニア)などの症状

3番 生理痛、生理不順、膀胱障害、流産、更年期障害などの症状

4番 坐骨神経痛、腰痛、排尿疾患、股関節痛などの症状

5番 足への血液循環障害、痔疾患、リューマチ、直腸疾患、子宮疾患などの症状

仙骨・尾骨

精神疾患、生殖器疾患、膀胱、坐骨神経痛などの症状

上記のように各背骨がズレると、関係する神経が通る穴がせまくなります。それによって、神経繊維が圧迫され、脳からの電気的信号が届きにくくなります。すると、臓器、器官の働きが低下します。

健康の話をする際に「姿勢」の重要性を説いている理由はここにあります。姿勢が崩れる悪影響はコシや肩といった筋肉に凝りが出るからではありません。実際には、神経のずれも起こり、病気に大きく関係しています。

そして、背骨がズレる原因は「遺伝」や「後天的な環境によるストレス」があります。自分自身の症状と照らし合わせて、どの背骨がずれているのかを観察するようにしましょう。

 

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